当店のアコースティックギター担当スタッフが1935年より量産せずに一貫して手作りの純国産アコースティックギターのみを生産することで 高い評価を得ているヤイリギターにお邪魔してきました。その時の様子等を簡単にレポートします。
まず工場へ向かう途中で案内していただいたのが屋外の木材置き場です。 大量に積まれたストックの中にはメイプル、ホンジュラスマホ、ウォルナット、パドゥクなどさまざまな材がありました。 ここで3〜5年ほど乾燥させた後、工場内に移動されるようです。
先ほどの木材置き場から数分のところにヤイリギターがありました。 到着してまず見せていただいたのがシーズニング中の大量の材ストックです。 ここでも3年〜4年ほどは自然乾燥されるそうです。 ギターになるのを待っている良質の材が所狭しと並んでいました。
その保管場所に併設されていたのが材をブックマッチするための部屋で、ニカワを使ったこだわりの手法で接着していくようです。
外には木材を人工乾燥させるための乾燥機がありました。 ヤイリギターでは写真にある2台の乾燥機をを大事に使っているとのこと。
工場内ではまず、職人さんがブレイシング(特にオーダーがない場合、通常はスプルースを使用)を接着し、 スキャロップ加工を施す作業(もちろん一つ一つ手作業です)を見ることができました。

左の写真はボディにネックを取り付けている作業で、ヤイリギターが採用する"あり溝"加工は非常に高い精度が必要とされ、 何度もボディにネックを取り付けてははずして仕込み角を微調整する、といった作業が行われていました。 演奏性や耐久性、なにより音に影響する重要な工程です。
工場内にも大量のストックがあり、写真のネック以外にもトップ材、サイド&バック材などが保管されています。

矢入社長による材の説明はとても説得力があり真剣に聞き入ってしまう魅力がありました 。
ネックシェイプの加工はまさに長年の勘がものを言う高度な職人技でした。 ここで大まかなネックシェイプが決まり次の工程に移ります。

上の写真はバフがけを行っているところです。

フレット打ちもとても繊細な作業で、専用の機械を使って仮打ちした後に専属の職人さんが一本づつ丁寧に打ち込み、精度高く仕上げていきます。 店頭にあるヤイリギターのきれいなフレットの秘密を垣間見ることができました。

この後、ブリッジなど必要なパーツが取り付けられたあとに、シーズニングルームでギターたちに音楽を聞かせます。ついに現場を見ることができました!!) 納期に余裕がある場合などは10日ぐらい聞かせることもあるとのこと。
ナットやサドルなどが取り付けられたギターは最終チェックされ出荷されるのを待ちます。
工場横にはホールも併設されており、休日等は開放しているようです。
入り口付近には以前実際に使用していた工具類が並んでいました。
工場入り口にある事務所2Fには個性的なモデルを含めかなりの数のギターが展示されており、自由に手に取りチェックすることが出来ました。
今回の工場見学でより良いギターを作るのに少しの妥協もしていない職人さんたちの行なう作業を間近で見ることで、ヤイリギターの考えるギター作りへの"こだわり"と"情熱"を感じ取ることが出来ました。万全のアフターケア(永久保証)を行なっているのも永くつきあっていけるギターを作っているという自信があるからこそできるんですね。

工場見学を終えてからはチーフクラフトマンの丹羽氏を交え、現在当店が計画中の"梅田ナカイカスタム"について相談してきました。 発表ができるのにはまだまだ時間がかかりそうですが楽しみに待っていてください!!⇒ついに入荷しました!良いギター仕上がっています!